毎週配布する教材はCREEKオリジナルのものです。一般の方はあまり使われないワープロソフトの「一太郎」で作成しています。縦書きに強く、図形なども比較的自由につくりやすいのがワードよりも優れている点です。すべて一から作成しているので、少しいじって難しくしたり、逆に易しくしたり、類似問題を追加したりが自由にできるのが「塾用教材」とのちがいです。
算数の計算・文章題のプリント、図形のプリント、国語の漢字と語句のプリント、文章読解問題のプリントなど、すべて独自に作成し、毎年少しずつ進化させています。算数の文章題のプリントには、塾生たちが実名で登場します(なので毎年更新しています)ので、「あ、ぼくが問題に出てきた!」などとよろこんでくれています。また、「去年の子たちはここで苦労していたな、ここは少し数字を変えて易しくしてみよう」とか、「この問題はひねりがなさすぎたので、来年からは少し変えてみよう」などと、難度の調整やあと一工夫ができないかと、日々探っています。これらは、少人数の塾ならではの強みだと思います。
算数専科の先生から「この子は国語ができないから、算数の文章題ができないのだろう」などと言われることがありました。長年、進学塾で教えてきた経験からすると、本当に学年トップレベルの子たちは国語・算数どちらもできます。その次のレベルの子たちには、算数が得意だが、国語が極端にできない子や、その逆のパターンの子たちがいます。「国語ができないから」文章題が読めないというのは、やや単純な考え方だと思います。
算数の文章問題を読み、題意を理解する力と、近年の中学入試の国語のテストで点数を取る力との間には相関性がなくはないものの、その2つは同じ力ではないと思います。
CREEKでは、算数の文章問題の「題意を読み解く」ことのできる力をつけていく仕掛けを、教材のあちこちにちりばめています。計算力と、その計算力を生かすための論理的な思考力、注意深さを養うことを、低学年では大切にしたいと思っています。
しかし、どんなに工夫された教材を与えても、全員の子どもがそれでうまくいくとは考えていません。本人にやる気がなければ、その子のやる気の低さのレベルまでさげていくしかなくなり、それでは賢く鍛えることはできません。
教える側の愛情と、教わる側の信頼という関係が構築されてこそ、教育効果が発揮される学びの場になります。
「教育は愛とアイディア」というのが私の信念です。だじゃれみたいで陳腐ですが、子どもへの愛がまずはじめになくてはならないと思います。私と塾生たちの信頼関係があってはじめて、さまざまな教材に施した工夫が光り輝いてくるのだと思っています。
・百ます計算と音読
・課題図書の精読
・読書と工作の会
・年間行事
CREEKが一番大切にしているのが、音読と百ます計算の二つです。
百ます計算をやっているときの子どもの真剣さが何より好きです。たす・ひく・かける の百ます計算に取り組みます。自分の過去最高タイムを更新するべく、日々鍛錬です。ライバルはあくまでも「過去の自分」。
音読では、オリジナルの書き下ろし説明文を、楽しい話とともに読み進め、音読の練習をします。CREEKの塾生は、毎日一回以上の音読を目標にしています。
各学年とも、厳選した課題図書を全員で、毎週少しずつ読み進めていきます。
読みながら、
「これはどうしてだろう?」
「これって○○?」
「○○したのはだれ?」
など、軽く流してしまいそうなところを、きっちり考えていきます。
そこは、作者もきっと考えてほしいと思っていたはずの部分。
ひとりで本を読むという作業は、ちょっぴり孤独でちょっぴり不安。
でも、先生やみんなといっしょに読めば、本の世界の冒険が少し心強くなります。
読み終わったときには、「一生の思い出の本」になります。
精読図書の例
1年生 かたあしだちょうのエルフ
ふらいぱんじいさん
2年生 ロボット・カミイ
ネコのタクシー
3年生 ネコのタクシーアフリカへ行く
学校ウサギをつかまえろ
月1回、日曜の午前に読書と工作の会を実施していました。現在は、夏期講習などの期間などに工作を実施しています。
自分で何かを「つくる」という営みは、自分そのものを作り上げていく営みの縮図のようなものです。
「ものをつくらせてみれば、その人がわかる」と思っています。すぐにこわれるようなおもちゃでも、丹念につくる。はかないものにも自分の全知全能を注ぐ。
そういう価値観の子どもになってほしいです。
CREEKでは、学年別に季節の行事を実施しています。下記は過年度に実施したイベントです。2020年以降のスマスイ遠足は実施できませんでした。
1年生 夏……須磨海浜水族園への遠足(2・3年生も多数参加)
スマスイを訪れて、イルカショーを、水を浴びつつ楽しみました。
カワイイ魚、少しコワい生きものを見てみんな大興奮!
お小遣いの予算内でお土産をうまく買う練習も、良い体験になるはずです。
2年生 春……プラネタリウム見学会(3年生以上も引率お手伝いとして参加)
ポートライナーに乗って、神戸バンドー青少年科学館へ。
電車の中でのマナーも、先生に叱られつつ、少しずつ学びます。
2年生 夏……望遠鏡工作
月のクレーターも大きなものなら見える、かなりの性能の望遠鏡です。
地上用にも使えます。
3年生 夏……天文台合宿
西はりま天文台のグループロッジに一泊しました。
土星の輪や木星の縞模様を天文台の大型望遠鏡で見せてもらいました!
3年生 夏……天体望遠鏡工作
土星の輪まで見える天体望遠鏡を作りました!!
その他、「夏期特別講座」で工作や手芸、理科実験、水彩画や絵日記・作文などを学びました。